2022年末、ネット上で大きな騒ぎとなった「Colabo問題」。
ネットの有名人暇空茜氏が、若年被害女性等支援事業団体Colaboに不正会計があるのではないかと追及している問題です。
暇空茜氏と、Colaboを立ち上げた仁藤夢乃氏やその支援者の対決がネット上で大きな話題になっています。
テレビや新聞では取り上げられなかったこの話題ですが、ここにきて大手メディアも取り上げ始めています。
これからますます大きくなっていきそうなこの問題。
ここまでの流れを簡単にまとめていきたいと思います。
目次
Colaboとは一体どんな団体?

引用:Colabo公式HP
まずはこの問題を理解するうえで重要な「Colabo」とはどんな団体なのかをまとめたいと思います。
Colaboは、過激な発言で知られているフェミニスト活動家の仁藤夢乃氏が立ち上げた、主に少女の自立支援を行っている一般社団法人です。
2011年に立ち上げられ、2013年に一般社団法人化しました。
2018年からは、東京都が性暴力や虐待の被害に遭っている女性を支援する「若年被害女性等支援事業」を請け負っています。
事務局は東京都新宿歌舞伎町に置いています。
活動内容としては、被害を受けている少女の相談を受けたり、夜間巡回、宿泊支援など多岐に渡っています。
改装したバスで、中高生や10代は無料のカフェなども定期的に開催しているようです。
さらには、10代女性向けのシェアハウスやアパートなども提供。
大小さまざまな支援を行っていることが分かりますね。
この一見素晴らしい団体Colaboですが、色々ときな臭い話が出てきており、それがネット上で騒ぎになっているのです。
詳しくは以降の項目で見ていきます。
事の発端は「温泉むすめ」?
2019年に献血ポスターとして採用された「宇崎ちゃんは遊びたい!」のイラストが「環境型セクハラ」だとフェミニスト界隈が批判して騒動になった事件がありました。
この件で一部の献血ルームがポスターを撤去する事態になりました。
これに憤ったのが、今回の騒動の重要人物「暇空茜」氏。
2022年にフェミニストの嘘や不正を暴くYouTubeチャンネルを開設します。
そしてチャンネル開設から3カ月、ターゲットにしたのが仁藤夢乃氏です。
2021年、「宇崎ちゃん問題」と同じく、有名温泉地を萌えキャラ擬人化した「温泉むすめ」がフェミニストの批判によって炎上します。
この温泉むすめを、先頭に立って批判していたのが仁藤夢乃氏だったのです。
この件について、暇空茜氏はこう言っています。
僕は温泉むすめのファンではありません。ただ、宇崎ちゃん騒動と同様に、仁藤さんは作品に対して一方的に自分たちの倫理観によって、悪と決めつけ断罪して攻撃してきた。
(中略)
じゃあ、あなた方がやっている事業は後ろ暗いところはないんだろうな、徹底的に調べあげてやると覚悟を決めた。それでColaboの運営や会計についての調査を開始したのです
こうして、暇空茜氏VS仁藤夢乃氏の長い戦いが始まりました。
Colabo問題、流れを時系列で確認
2022年8月23日から、暇空茜氏がYouTubeチャンネルで本格的に、仁藤夢乃氏及びColaboについて追及する動画を上げ始めます。
この動画以降、高頻度でColaboや仁藤夢乃氏の動画が上がっていきます。
動画ではColaboが行っている事業に対し、細かく突っ込んでいます。

引用:YouTube
会計報告書などから具体的な数字を出して、分かりやすく解説しているので、確かにColaboは怪しいんじゃないかと思ってしまいますね。
暇空茜氏が追及しているのは主に3点です。
- Colaboに不正会計があり、公金をだまし取っているのではないか?
- 助けを求めている少女たちに生活保護を受けさせ、それを徴収しているのではないか?
- 共産党と深い繋がりがあるのではないか?
この辺りはかなり細かい話になるので、また別途記事を書きたいと思います。
暇空茜氏のツイッターやYouTubeチャンネルを見てもらえば詳しく分かると思います。
2022年11月、暇空茜氏が東京都に提出していた住民監査請求が通り、実施されることになります。
住民監査請求とは、自分が住んでいる地域の地方公共団体が違法や不当な会計を行っていると認められる場合、その地方の監査委員に対し監査を求め、この違法行為に対する必要な措置を請求することができる制度です。
それに対し、仁藤夢乃氏が11月29日に弁護士を引き連れて、記者会見を開きます。
この記者会見で、仁藤夢乃氏が暇空茜氏に対して、計1100万円の損害賠償や記事の削除を求めて東京地裁に提訴したことを発表しました。
さらに、その会見では、弁護団の神原元(はじめ)弁護士が、住民監査請求や監査請求をするのは「リーガルハラスメントだ」と言って、話題にもなりました。
弁護士への懲戒請求や(情報公開請求は)リーガルハラスメント、合法的な嫌がらせで制度の乱用だ!って弁護士が言っちゃうのすごいな…。 pic.twitter.com/j1Ed48IEWy
— ミトス@宮城 (@mitos7) November 29, 2022
Colaboが不正しているのかしていないのかは別にして、その監査を請求するのは市民にとって普通の権利です。
それを「リーガルハラスメント」だと弁護士が言ってしまうのは、さすがに問題がありますね。
「なんか怪しいことがあっても、一般市民は黙っていろ」と言っているように聞こえます。
この記者会見もきっかけになり、Colabo問題が大きく注目されるようになっていきます。
注目が集まる中、12月8日、Colabo支援団体「Colaboを支える会」のメンバー、森康彦が覚せい剤使用の疑いで逮捕されます。

引用:facebook
この事件に対して、仁藤夢乃氏からは特にメッセージは無く、Colaboを支える会の名簿から「森康彦」の名前が消されることとなりました。
そして2022年末、ついに暇空茜氏に、東京の監査委員から監査結果が届きました。
Colaboの不正会計疑惑について行った住民監査請求の結果全文です
ざっくりまとめ
2月28日までに
・遡って調べろ、不正があったら返金とかさせろ
・区分守らせろ
・こんなクソ報告書で通すな
・按分しろ
・他に流用すんな
・宿泊、給食費に上限つけろ
・ちゃんと指導しろ pic.twitter.com/lNW80SbO2G— 暇空茜 (@himasoraakane) December 29, 2022
こちらの請求書の結論部分にはっきりと「本件精算には不当な点が認められ」という文言が書かれています。

引用:Twitter
そして、不正があったのなら返金すること、公金を他に流用しないこと、指導徹底することなどが細かく書かれています。
暇空茜氏の意見に対して全てではないにしろ、ある程度認められた内容となっているようです。
それに対し、仁藤夢乃氏側は、「違法」なことも「会計不正」もなかったことが明らかになりましたと、まったく正反対な事を言っています。

引用:Twitter
こちらは弁護団が出した声明に対して、仁藤夢乃氏がツイートしたものです。
監査委員が不当を認めたものに対して、不正はなかったと言えるメンタルはなかなかですね。
年が明けて2023年1月、今までテレビ等で一切取り上げられなかった「Colabo問題」ですが、ここにきて大手メディアが取り上げ始めました。
TOKYO MXのモーニングFLAGが取り上げたり、デイリー新潮が5ページに渡って暇空茜氏にインタビューした記事を載せています。

引用:TOKYO MX
少しずつネット以外でも認知度が上がってきた「Colabo問題」。
暇空茜氏はこれからもドンドン追及していくようです。
「もはやこれはネット界における『大戦』です。
ロシアとウクライナの戦争と同じで、話し合いなど通用しない。
法廷で白黒つけるしかないのです。
ただ、誤解しないでいただきたいのは、僕は仁藤さんのフェミニズム思想や活動そのものを批判しているつもりはない。
また、都庁を爆破するなどと予告している暴走したネット民を支持しません。
リーガルな手法で正々堂々戦い抜くつもりです」
「Colabo問題」に対しての世間の声
「Colabo問題」に関して、世間ではどのような意見があるのでしょうか?
一部ピックアップしてみました。
今この件で暇空茜さんが非常に高額のカンパを集められてるのは、それだけ多くの方の共感を集めたからだと思います。
一般人の開示請求に対して一般社団法人が議員会館を借りて記者会見したり、監査請求の結果を歪曲して伝えるなど、明らかに不審な点が多く、元々の活動も相まって疑問視する人が多数いるのでしょう。
暇空茜氏に支援者が多いのは、多くの人の共感を得ているからだという意見ですね。
デイリー新潮の記事を載せているYahooニュースのコメント欄を見ても、ほとんどが暇空茜氏に賛同する意見です。
客観的に見ても、やはりColabo側に問題があると思っている人の方が多いようですね。
日本政府が借金まみれと揶揄される原因の一つが明かされようとしている。 歴史的な事件になって欲しいと思う。
税金を使っている全ての団体は責任を持って収支報告を公開して欲しいですよね。
Colabo問題は氷山の一角で、他の団体も似たような事をやっているのでは?という意見です。
この方が言っているように、公金を使って活動している団体はしっかりと収支報告を公開するべきだと思います。
今回のColaboの報告書もかなり適当な報告書になっています。
しかもこれが今まで通っていたことが問題だと思います。
今回は東京都の問題ですが、全国で似たような事があるんじゃないかと思います。
消費税増税の議論の前に、税金の使い道をはっきりすることが大事だと思います。
また、新たな情報が入り次第追記・更新していきます。
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仁藤夢乃氏の経歴まとめ。幼少期~大学卒業。「難民高校生を経てColabo立ち上げ」