2011年9月10日、東映太秦映画村のお化け屋敷内において、空手五段の男性が、脅かしにきたお化け役のスタッフの顎を蹴り、重傷を負わせるという事件が起きました。
その後男性は1000万円の賠償金を支払い和解しましたが、この度、男性が映画村運営会社の「東映京都スタジオ」に対して、約550万円の支払いを求めて提訴しました。
男性の主張とは一体なんなのでしょうか?
事件の概要や、お化け屋敷について詳しく見ていきましょう。
お化け役を蹴ったのは、空手5段の男性
お化け役を蹴って、賠償金を支払うことになった男性の公開されているプロフィールは以下の通りです。
- 名前:不明
- 年齢:49歳(事件当時は37歳)
- 住所:岐阜県
- 職業:不明
あまり多くの情報は公開されていません。
過去の記事を探してみましたが、見つかりませんでした。
引き続き調査したいと思います。
事件現場の太秦お化け屋敷とはどんな所?
事件現場となった東映太秦映画村のお化け屋敷とはどんな所なのでしょうか?
まず太秦映画村ですが、こちら、京都市右京区太秦東蜂岡町にある映画をテーマにしたテーマパークです。
こちらのテーマパークでは以前から、お化け屋敷に力を入れています。
2023年2月現在は以下の様なお化け屋敷をやっています。
かなり怖そうですね。
2011年当時はどのようなお化け屋敷をやっていたのでしょうか?
当時の記事を探してみました。
こちらの記事は事件後、リニューアルされた時の記事です。
残念ながら事件当時の画像を見つけることはできませんでした。
ただ、その当時のお化け屋敷の感想はTwitterでいくつか見つかりました。
本当にあった怖い話…うぅ…こないだ太秦映画村のお化け屋敷は本当に怖かったんよ。後でテレビの節電特集でその女幽霊役の方出てたんよ。幽霊役16年だって。怖いやろ、そりゃ。相手プロ…。
— 幸福黒猫 (@happyblackcats) September 3, 2011
映画村のお化け屋敷ガチでガチで怖い。もうお化け屋敷入らない。全身震えとる~おおきに~
— しょしょへーい (@sho11291129) December 14, 2011
他にもいくつかありましたが、ほとんど「めちゃくちゃ怖かった」という意見でした。
当時から「史上最恐」を掲げているだけあって、かなり怖いお化け屋敷だったことが伺えますね。
映画村お化け屋敷傷害事件の概要
では、当時の事件から、現在の訴訟にいたるまでの流れを詳しく見ていきます。
2011年9月10日昼頃、岐阜県出身で空手5段の男性が、社員旅行の一環で京都市右京区にある、東映太秦映画村に訪れていました。
その後、男性はお化け屋敷に入りましたが、恐怖でパニックになったといいます。
そんな中、驚かせに来たお化け役のスタッフの顎を蹴り、骨折などの重傷を負わせました。
男性は当時、飲酒していたとのことです。
男性は警察から事情聴取を受けましたが、刑事処分は下されず、被害を受けたお化け役の男性に対し謝罪し、治療費などを支払いました。
それで、解決かと思われましたが、2015年3月に被害者スタッフが、加害者男性に対し損害賠償請求を起こしました。
事件から4年経っているので、後遺症が残って仕事が出来なくなったということでしょうか?
その後、2016年3月に加害者男性が解決金約1000万円を支払うことで、和解が成立しました。
これをもって今度こそ解決かと思われましたが、そこからさらに7年後の2023年、今度は加害者男性が、安全配慮義務違反があったとして映画村の運営会社「東映京都スタジオ」に対し、約550万の支払いを求めて京都地裁に提訴しました。
加害者男性の言い分としては、恐怖に陥った客が手を出す可能性も十分考えられるため、客とお化け役の間に距離を取ったり、柵を設ける必要があったとしています。
第一回口頭弁論は3月14日に行われます。
どういった判決が下されるのか注目が集まります。
お化け屋敷傷害事件に対する世間の声は?
お化け役の演者は、顧客に恐怖体験を届けることが仕事なのだから、確率的にゼロに近いリスクの発生(パニックに陥った顧客に蹴られて重症を負うような事象)を予防するために、必要以上に顧客との距離をとるようにすれば、お化け屋敷が提供するサービスの質が大幅に劣化することになってしまう。
恐怖体験でパニックに陥るリスクのある人は、そもそもお化け屋敷を利用しないほうがいいのではないだろうか。
お化け屋敷が今回の様なリスクを気にして、客との距離を取れば、クオリティが下がり、客足が遠のくのではないかと言う意見です。
これはその通りですね。
お化け屋敷というのはそもそも恐怖を楽しむ施設なので、できるだけ怖くした方が客を呼びやすいです。
怖がってパニックになるような人をターゲットにしていないので、そこに配慮するのは、お化け屋敷としてのクオリティを下げることになります。
そもそもの話として、この加害者男性は本当にパニックになっていたのでしょうか?
パニックになって手が出てしまったというのなら、分からなくもないですが、今回の件は顎に蹴りを入れています。
いくら空手をやっていたとしても、咄嗟にそんな行動をするでしょうか?
個人的な感想としては、酔っぱらって、衝動に任せて蹴っただけのように思えます。
賠償金を少しでも取り返そうとする、加害者男性の浅ましい考えが透けて見えるようです。
関係者の方なら分かると思うが、演者は万が一を考えて客に接触しないように指導を受けた上で職務をこなします。
なので、今回も接触しない配慮の中で近づいてきた演者を一方的に客側が攻撃したのかなと予想しています。
お化け役は客に接触しないように指導されているから、加害者男性が故意に攻撃したのでは?という意見です。
これは有名な話で、人がお化けに扮して脅かすタイプのお化け屋敷では、後々「セクハラされた」とか「暴行を受けた」などと言われないように、客に触れるのはご法度とされています。
このお化け屋敷でも、もちろんある程度の距離を保って脅かしていたことでしょう。
それに対して骨折する程の蹴りを入れたというのは、故意的と言っていいのではないでしょうか?
反射的とかパニック状態とかくそダセェ言い訳してるけど、確信犯だよな
金取られたから腹いせに逆提訴してるだけだな ダサすぎんだろ
精神が鍛えられず腕っ節だけが強くなったバカ バカに格闘技を教えるのは禁止にしたほうがよい
匿名掲示板ではさらにボロクソ言われています。
パニックになったのだとしても、故意にやったのだとしても、ダサいのは変わらないですね。
これ以上、恥の上塗りはせずに、反省して罰を受け入れた方がいいように思います。
また新たな情報が入り次第追記・更新していきます。