2022年9月18日に北海道森町のグリーンピア大沼で、11歳の女児が運転するゴーカートが暴走。
加害者である11歳の小学生と親に、賠償などの責任を問う声もありました。
しかし、同月20日から警察は主催者の函館トヨタ(トヨペット)が業務上過失致死の疑いで捜査。
驚くことに、イベントでは大人用のレーシングカートを使用していたようです。
11歳女児の名前や当時の動画・俳優の事故なども参考に、今回の事故を調査しました。
ゴーカート死亡事故責任はトヨタか?業務上過失致死の疑いで捜査中
北海道森町でゴーカートがコースを外れ見物客の列に突っ込み、2歳の男の子が死亡、3人の男の子がケガをした事故で、警察が業務上過失致死傷の疑いで捜査する方針であることが分かりました。
北海道で起きた、11歳の女児が運転するゴーカートで2歳児が死亡した事件。
ネットやSNSでは、賠償など加害者に対する責任はどうなるのか?という声が絶えません。
当然、11歳には今回の事件に対する賠償などの能力は皆無。
責任は親が背負う事になるとも言われていましたが、9月20日に主催者のトヨタが業務上過失致死の疑いで捜査を受けていると報じられました。
11歳の小学生女児に向けられている、全ての責任が0になったという報道はありません。
吉田成那ちゃん2歳死亡トヨタ原因か「40kmでもアクセル全開」北海道ゴーカート
ゴーカート死亡事故主催者トヨタ側の不備多数か
今回の事件について、主催者側の函館トヨペットに対する不備で指定された内容は以下。
- 高速と低速のゴーカートを用意していたが、高速に乗れる基準は身長のみ
- 講習は事前に行ったが、簡単な内容だけで時速40kmも出るカートを提供
- トラブル時に緊急停止できる装置などは一切無かった
- ピット手前の直線の延長線上に観客席を設置していた
- 観客席前にはポールとコーンしか置いていなかった
- ゴーカートと言いつつ当日はレーシングカートを提供していた
事件直後には主催者側の責任者と思われる部長が、「安全対策は万全だった」とコメント。
さらに「ケガ人を出してしまったことは、大変申し訳なく思っている」と話しました。

引用:Yahooニュース
とはいえ、普段から車に関わるプロが「万全の安全対策だったのに予期せぬ事故が起きた」と話していたのに、これほどの問題が浮上。
誰が考えた安全対策で、誰がこの設備で大丈夫だという判断をしたのか、捜査のなかで明らかになっていくでしょう。
ゴーカート死亡事故「法律に関する規則は無い」
驚くことにゴーカートの運営に関しては、法律や規則が一切無いようです。
なので、身長や安全対策も各事業者に委ねられているとの事。
今回の事故についても、主催のトヨタ側が安全対策は万全だったと話しています。
この事から、特に大きな問題や責任も問われないような印象を受けますね。
ピットレーンの入口は、まだ多少は理解可能としても、ストレートエンド正面に観客席は普通はない
もしそこにしか観客席の設置場所がなければ、障壁なり、タイヤバリヤを設置すべきでした
あまり強固に設置すれば、今度はドライバーがどうなるかですが、カラーコーンだけはありえない
とはいえ、このような専門的な意見もあるので、しっかりと責任問題には向き合ってくれるでしょう。
ゴーカート死亡事故の加害者11歳女児と親の責任
まさか業務上過失致死傷罪の疑いで女児を逮捕しないですよね
加害者はイベント主催の責任者になるのかな
業務上過失致死傷罪は11歳の少女や、親にも適用されるのか心配する声がありました。
しかし、調査の結果それは無さそうです。
(業務上過失致死傷等)
第二百十一条 業務上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、五年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する。重大な過失により人を死傷させた者も、同様とする。
この事故で加害者となってしまった、小学6年生の女児には何の不備も無いでしょう。
むしろ、パニックでアクセルを踏み続けていた状態。
カートの排気量は200ccだった事もあり、最悪の場合時速40km以上のスピードで壁などに激突していた可能性も。
今回、不幸にも命を失った2歳児も被害者ですが、この11歳の女児も同じく被害者ですからね。
現在、事故当時の映像は公開されていません。
しかし、報道では実際に時速40kmで走るゴーカートの映像が公開されました。
地面と距離が近いからか、かなりのスピード感が伝わってきますよね。
このスピードで客席に突っ込んだ今回の事故は、相当凄まじい衝撃だったでしょう。

引用:Yahooニュース
頭から出血していたという、2歳の吉田成那ちゃんもかなりの重傷だったようです。
吉田成那(セナ)親家族とゴーカート加害者「親が責任取り賠償」函館
ゴーカート死亡事故11歳が乗っていたレーシングカート

引用:Yahooニュース
今回の事故ではゴーカートと報じられていますが、実際は200ccのレーシングカートだったことが判明しています。
原付のバイクですら50cc未満なので、排気量だけで言うとその4倍という事になりますよね。
原付バイクなどと同じ速度になります。
本格的な競技用になると100km/hを越えて、体感速度は300km/hになると言われてます。
今回のカートはさすがにスピードを制限していたと思いますが、ほぼ原付と同じスピードが出るようです。
ちなみに、ゴーカートは最大でも時速30km程度で、自転車と同じ速度になるようです。
原付も自動者も教習所で何日も訓練を経て、免許取得して運転する物。
身長が140センチ越えているからという理由だけで、搭乗を許可してはいけない事は素人でも分かりそうです。
子供が運転するんだからてっきり時速20キロくらいまでしか出ない仕様かと思ったら40キロも出ていたと知って唖然…
時速40キロの衝撃って動画で見たことあるけど人形がふっとんでたよ。
ぶつかって轢かれたら大変なことになるって自動車メーカーなのに予想できなかったのかね…
この内容を聞いて、驚いた方も多いようですね。
基準が無いとはいえ、さすがに考えられません。
ゴーカート死亡事故の俳優「ブレーキ踏み間違え」
かなり古い事故ですが、当時21歳だった俳優の赤木圭一郎さんも同じくゴーカートの事故で亡くなっています。
ブレーキとアクセル(乗用車とは逆位置)を踏み違え60km/h以上のスピードで鉄扉に激突、慈恵医大病院に緊急入院。
一時は意識が戻ったものの、1週間後の2月21日、前頭骨亀裂骨折に伴う硬膜下出血のため21歳の若さでこの世を去った。
大人ですら、踏み間違えて事故死するようなゴーカート。
今回のように身長が独自規定を越えているからという理由だけで、安易に運転を許可するのは危険かもしれません。
亡くなった子や家族も災難だけど
運転してた子に大きな心の傷作っちゃったね
運営業者責任取れるかな?
誰が誰の責任をどこまで取るかという問題は、かなり難しそうですね。
2歳児のご家族と、11歳の小学生女児に適切な対応がされるよう願います。