2023年3月、不動産の売買や賃貸などを取り扱う会社「ネクサスプロパティマネジメント」が、2023年度の新入社員の内定を入社1週間前に取り消したとネット上で話題になっています。
同社の代表、廣兼卓真氏はTwitterやYouTubeなどでも積極的に発信しており、今回の新入社員募集もTwitter上で大々的に行っていました。
内定を取り消されたのは20人以上になるといい、問い合わせしても連絡が取れないなどと嘆く声がネット上で多数見られます。
一体何があったのでしょうか?
事件の概要と、この会社について詳しく見ていきます。
目次
「ネクサスプロパティマネジメント」とはどんな会社?

引用:ネクサスプロパティマネジメント公式HP
ネクサスプロパティマネジメントは平成30年に設立された、新興の不動産屋です。
主に、不動産売買、賃貸、仲介、リフォームなどを行っています。
本社は東京都赤坂にあり、千葉にも支店があります。
本社は赤坂見附駅の近くのビルの中にあります。
このビルの5階が本社ということなので、不動産屋にしては少し小規模な感じがしますね。
廣兼卓真社長の顔画像・経歴は?Twitter、facebookも調査
FacebookとYouTubeに載っている、廣兼卓真氏のプロフィールは以下の通りです。
- 名前:廣兼卓真(ひろかね たくま)
- 年齢:34歳
- 住所:東京都港区
- 出身:千葉県佐倉市
- 職業:不動産屋
Facebookには出身大学などは載っていませんでした。
YouTubeを見たところ、大学は中退したと言っています。
もし有名な大学に行っていたならアピールしていると思うので、知名度のある大学ではないかもしれないですね。
FacebookとTwitter
廣兼卓真氏のFacebookを見つけました。

引用:Facebook
本名でやっているようです。
主に主催したセミナーなどの写真などを投稿しているようです。

引用:Facebook
今回の件があったせいなのか、どうにも怪しいセミナーに見えてしまいますね。
Twitterでは「ぼのぼのですよ」という名前で投稿しています。

引用:Twitter
プロフィール欄には「拝金主義者」や「ギャル好き」の文言が並んでいます。
ネタだとしても、かなり胡散臭いですね。
内定取り消し事件の概要
今回の内定取り消し事件の流れを見ていきます。
2023年1月19日、廣兼卓真氏はTwitter上で人材募集する旨の投稿をします。
事業拡大の為、不動産営業マンを募集!
業界最高水準の歩合率を用意している。
くすぶってる奴はマジでウチに来い。
人生は変えられるってのを体感させてやるよ。
学歴、経験の有無は問いません。人を見ます。応募はDM送って下さい。
ブチ飛んだ気合い入ってる奴待ってるぜ。 pic.twitter.com/eV8m415J0K— ぼのぼのですよ (@bonobonodesuyo) January 19, 2023
こちらの投稿では、事業拡大のために不動産営業マンを募集していると言い、動画で会社について説明しています。
動画内では「どのぐらい稼げますか?」という質問に対し、「一番稼いでいる人で年収8000万」だと答えています。
これだけ聞くとかなり魅力的に聞こえます。
特に経験もいらないということで、応募した人も多かったようです。
求人募集今だにめっちゃ来るんですけど、もう締め切りました。
来年また募集するかもです。
今34名ほどに絞ってて最終面接で23名採用します。
新しい仲間が増えるのめっちゃ楽しみです。— ぼのぼのですよ (@bonobonodesuyo) February 20, 2023
2月20日には上の様なツイートもしています。
かなりの募集が来ていて、最終的には23名採用するとのこと。
2022年度時点での社員数が23名だったとのことなので、倍に増やすつもりだったようです。
しかし、3月30日頃に以下の様なツイートが拡散され始めます。
https://twitter.com/ib_kiri/status/1641430301535797248?s=20
このツイートでは、内定取り消しにあった人がまとめたnoteを紹介しています。
こちらの方、内定取り消しにあった経緯を詳しく書いてくれています。
この内容を時系列順で見ていくと、まず前述の募集に対して500名以上の応募があったとのこと。
2次面接では入寮を強く勧められ、遠くに住んでる人は採用する気がないということで、入寮するか会社近くに引っ越すかを迫られたようです。
また、2次面接の最後に書類を渡され、そこで初めて社員ではなく業務委託契約であることを知ったとのこと。
その書類も回収され、持って帰ることができなかったことで、不信感を覚えたようです。
これは「偽装請負契約」というものにあたるそうで、違法性があります。
偽装請負契約とは、本来正社員のような扱いを受けるべきなのに、派遣社員の様な待遇を受けることを言うそうです。
そして、内定をもらい入社1週間前に控えた3月25日、以下の様な電話があったそうです。
『社長と連絡がとれない、会社の経営が傾いている、僕ら社員の給料もどうなるかわからない、だからあなたたちは雇えない』
ちょっと考えられないような内容ですね。
書面での通知は一切なく、内定取り消し理由を合同で説明するように求めても無視をされたとのこと。
この方は、都心に引っ越すことにしたため、引っ越し費用もかかり、車やバイクを売却したということで、かなりの実害が出たようです。
他の内定者の中にも、有名企業を辞めた人、入寮予定だったため住む家がなくなった人などいたとのこと。
かなりの被害が出ています。
このnoteを書かれた方は、今回の対応に納得できるわけもなく、団体交渉を行うことにしたようです。
こういった事実が拡散されたことにより、3月31日に廣兼卓真氏は以下の様なツイートをします。
弊社の内定取り消しの件でお騒がせして申し訳ありません。私の口から説明させていただくのでもうしばらくお待ちください。
内定取り消しで金銭的な被害を受けた方には全員補償をさせて頂きますのでご安心ください。
週明けより全員に補償内容の提案の連絡をしていきます。— ぼのぼのですよ (@bonobonodesuyo) March 31, 2023
内定取り消しした人に対し、全員に補償をするとのこと。
今回の炎上を受けて、慌ててツイートしたようですが、「社長と連絡が取れない」という社員の説明は一体なんだったんでしょうか?
そして、このツイートから4日経った4月4日現在、Twitter上でもHP上でも、説明は一切ありません。
本当に補償されるのでしょうか?
正直、引っ越し費用などの目に見える金銭より、仕事を辞めたり、他の就職先を蹴ったことによる潜在的な被害の方が大きいように思います。
それらも全て補償されるとは到底思えません。
廣兼氏からの説明があったら、そちらの内容を更新したいと思います。
廣兼卓真氏の怪しい行動や発言
今回の件、被害に遭われた方は本当に大変だとは思いますが、一方で避けられた地雷だったのではないかという意見も多くあります。
実際、ネクサス社の廣兼社長のTwitterやYouTubeを見ると怪しい臭いがプンプンします。
そもそもYouTubeのチャンネル名は「おは養分チャンネル」です。
お金が稼げない人、借金などをして苦しい生活を送っている人を「養分」と呼んで蔑んでいるのです。
この時点で人としてもモラルが低いことが分かります。
YouTubeの動画の内容も、「入社試験でナンパさせてみた」や「ノリで高級時計を買ってみた」など下品な内容や金持ちをアピールする動画が多いです。
また質問に答える形式の動画では「昔、不良だったのでは?」という質問に対し、「自分は不良ではなく陰キャだった」と答えたものの、そのエピソードとして、回転寿司屋にカップラーメンを持ち込んで、寿司を食べずにカップラーメンだけ食べて帰ったというエピソードを笑いながら披露しています。
最近のいわゆるバカッターに通じるものがありますね。
まったく面白くないです。
またTwitterでもかなり不快な発言もしています。
— ぼのぼのですよ (@bonobonodesuyo) February 16, 2023
こちら、本人のツイートですが、「自分より劣る人間を見て優越感を得る生物だと」言い切っています。
もちろんこういう考え方をする人もいるとは思いますが、それを誰もが見れる場所に堂々と書く神経が信じられません。
さらに、以下のような投稿もあります。
○ープンハウス内定者からが細かく教えてくれたぜ。
もう色々とヤバイけど。一人暮らししなかったら内定取り消しってどーゆーこと?しかも自腹で。
家族と離して思考能力無くさせて、周りから茶々が入らないようにするんだな。
不動産屋のクロージングと同じ手法を就活生にも使ってるんだ。 pic.twitter.com/av8y35ahDT— ぼのぼのですよ (@bonobonodesuyo) November 3, 2020
他社の「1人暮らししなかったら内定取り消し」という情報を取り上げ、断罪しているツイートです。
これは見事なブーメランですね。
今回の件で、ネクサス社が入寮を強く勧め、遠くに住んでいる人は採用しないと言ったこととまったく同じです。
以上の様に、ネクサス社の廣兼社長はかなり胡散臭い行動や発言をしています。
今回、「年収8000万」というような情報に釣られてしまったのかもしれませんが、自分が入りたいと思う会社やその社長についてはしっかり調べた方が良さそうですね。
内定取り消し事件に対しての世間の声は?
今回の件、世間では一体どんな声があるのでしょうか?
一部ピックアップしてみました。
これは詐欺だろうという意見です。
実際、刑事罰に問われるかは微妙なラインですが、詐欺には違いないでしょう。
いずれにしても、まともな会社じゃないので、こんな会社に入らなくて良かったと割り切った方がいいかもしれませんね。

引用:Yahooニュース
こういう募集に騙される人は、闇バイトにも応募しそうという意見です。
もちろん全員がそうとは言い切れませんが、闇バイトや情報商材など「楽して儲かる」と言った言葉に簡単に乗ってしまう人達かもしれませんね。
今回の件、もちろん取り返せる分は取り返した方がいいですが、全部補填されなくても高い勉強代だと思って、これからの人生に活かしていってもらいたいものです。
「甘い話には裏がある」と私も含め、これを読んでいる方も再度意識した方がいいかもしれませんね。
また、新たな情報が入り次第追記・更新していきます。