2023年1月10日に大阪市福島区の関西将棋会館で行われた、第81期名人戦C級1組順位戦で、日浦市郎八段が反則負けになりました。
日浦市郎八段はマスクから鼻を出したまま対局しており、警告にも応じなかったため、臨時対局規定違反で反則負けとなりました。
日浦市郎八段なぜ反則を犯してまで鼻マスクをしていたのでしょうか?
日浦市郎八段の経歴や、事件の概要を詳しく見ていきます。
日浦市郎八段の顔画像、Twitterは?

引用:日本将棋連盟公式HP
日本将棋連盟が公開している日浦市郎八段のプロフィールは以下の通りです。
- 名前: 日浦市郎(ひうら いちろう)
- 生年月日:1966年3月4日
- 年齢: 56歳
- 出身: 北海道新ひだか町
- 職業: 棋士
- 順位戦: C級1組
- 師匠: 安恵照剛八段
日浦市郎八段のTwitterや他のSNSを調査しました。
関心度の高いニュースのため、日浦市郎八段のことを書いているツイートは多かったですが、本人のアカウントと思われる物は見つかりませんでした。
facebookやインスタグラムも同様に、日浦市郎八段のアカウントと思われるものは見つかりませんでした。
棋士の方は、割と自分の対局の事を呟いている方も多いですが、日浦市郎八段はSNSをやっていないのかもしれませんね。
引き続き調査したいと思います。
日浦市郎八段の経歴は?マングースの異名!
日浦市郎八段の経歴を調べてみました。
1976年、小学5年時に第一回小学生将棋名人戦で準優勝しています。
その後、1980年の中学3年時にプロ棋士の養成所である奨励会に入会。
奨励会の入会平均年齢は12歳(小6)ということなので、日浦市郎八段の入会は少し遅かったようですね。
1984年、18歳でプロである4段に昇格しました。
1989年の新人王戦の準々決勝で羽生善治氏に勝利。
その時点で羽生氏には3連勝しており、その当時から圧倒的強さを誇っていた羽生氏の天敵ということで「マングース」という異名を得ていました。
誰が付けたか分かりませんが、ハブの天敵でマングースとは良くできたあだ名ですね!
デビューから2002年までの18年間負け越しが無く、五段から八段昇格まで全て勝数規定で昇段。
この記録は史上4人目だったとのこと。
一方、勝率は決して悪くないものの、タイトル戦には縁がなく、また順位戦でも26年間C級に留まっています。
B級2組以上に在籍歴がない棋士としては史上初の公式戦通算600勝という珍記録も達成しています。
日浦市郎八段、鼻マスク反則負け対局の概要
2023年1月10日に、大阪市福島区の関西将棋会館で、第81期名人戦C級1組順位戦が行われていました。
午前10時に対局がスタートすると、日浦市郎八段はマスクから鼻を出したままで将棋を指していました。
日本将棋連盟は新型コロナウイルスの感染防止対策として、2022年の2月から「対局中は、一時的な場合を除き、マスクを着用しなければならない」という臨時対局規定を設けており、これに違反すると反則負けになると定めています。
対局中、対戦相手の平藤慎吾七段がマスクをしっかり着用するよう求めましたが、日浦八段は要求に応じませんでした。
相談を受けた、立会人の小林裕士七段が理事と協議した上で再三注意しましたが、日浦八段は「着用はしているが、鼻をだしてはいけないというルールはない」と拒否しました。
そして対局開始から48分後に、日浦八段の反則負けが決定しました。
日浦八段は判定を受け入れた上で「分かりました。裁判します」と言い、将棋会館を後にしたということです。
日浦市郎八段は反マスク?規定違反をした理由は?
日浦市郎八段はなぜ、反則負けになってまで鼻出しマスクのまま対局を続けたのでしょうか?
実は日浦八段は以前からマスク着用に関して、懐疑的な立場を取っている、いわゆる「反マスク」の人だったのです。
こういうツイートを見つけました。
日浦八段
本日「鼻出しマスク」で反則負けとなったプロ棋士日浦八段は、マスク強制での対局に疑義を唱えてきました。
「ルールだから」「みんなしているから」
話が通じない・・どこの世界も一緒ですね。 pic.twitter.com/jehr3n2BZz
— 藤江@4/10発売「世界を欺いたコロナワクチン」 (@JINKOUZOUKA_jp) January 10, 2023
こちらのツイートをした、藤江成光氏は元自民党国会議員の秘書で、現在YouTuberとして活躍しています。
この藤江氏、自身のYouTubeチャンネルやSNSを使い「反ワクチン」、「反マスク」の立場で様々な発信を行っています。
上記の動画も、同じ考えを持つ日浦八段に話を聞いた際の動画です。
元の動画はこちら。
こちらの動画を見ると、日浦八段は自らコロナやマスクについて調べるうちに、マスクが感染防止に役立たない上に健康に害をなすと思ったとのこと。
そういう考えのもと、対局中にマスクをしなくなったということです。
そうしていると、対局者が将棋連盟の理事に対して「一日中マスクしていない人がいるのはおかしい」と訴えたようです。
そして対局中、日浦八段の元へ理事が「マスクをして下さい」と言いに来るようになったとのこと。
それでも日浦八段は拒否し続けました。
動画は途中で終わっており、はっきりとは分かりませんが、どうやら日浦八段がマスクを拒否したことが大きな切っ掛けとなって、前述の臨時対局規定が設けられたようです。
本人も動画内でそう言っています。
この規定が設けられた後、日浦八段は一応マスクをするようになったようです。

引用:個人ブログ
しかし比べてみると、他の棋士が鼻全体をマスクで覆っているのに対し、日浦八段は鼻先に少し掛けるだけ。
日浦八段のちょっとした抵抗が伺えますね。
そして、この度、ついに鼻出しマスクが原因で反則負けになってしまいました。
日浦市郎八段に対する世間の声は?
将棋ファンならよく知っている反マスク派の日浦市郎八段。
誰だってマスク着用したくないのが本音でしょう。とはいえ規則破りはだめだと私は思います。
今回は佐藤天彦九段と異なり、鼻をマスクで覆うように何度も注意しています。反則負けは妥当ですね。
私には今の日浦八段は他のプロ将棋棋士にとって迷惑な存在になっている気がします。
将棋ファンにとっては日浦市郎八段の「反マスク」は良く知られたこととのことです。
その上で、反則負けは妥当だと思っているという意見です。
ちなみに、この方が言っている佐藤天彦九段の件ですが、実は以前にマスクをしっかり着用していないとして、反則負けになった事例がありました。
ただ、こちらの事件は佐藤天彦九段が自身の不注意でマスクが外れただけで、意図的にマスクを外したわけではないと言っています。
なので、日浦市郎八段とは状況が違いますね。
このマスクルールは棋士にはめられた史上初の枷と言える。
このマスク大国と化した日本だけ未だにコロナで騒いでいる意味は? 全く持って、公平性も必要性もないルールだと思う。
全く非科学的であり、世間への言い訳用コロナ対策は止めるべきだ。
日浦市郎八段と同じ考えの方も、当然います。
マスクは非科学的だから、こういうコロナ対策はやめるべきだという意見ですね。
それに対して、こんな意見もあります。
これはマスクの意義と切り分けて考えるべき 競馬で言えば決められた斤量を背負わなかったような事
統一して、息苦しい中で考えましょうって事なのでアウト
なかなか先生師匠と呼ばれてきた年配者には柔軟な思考って難しいのかな
マスクの効果や意義は置いておいて、ルールがあるのだから従うべきだという意見ですね。
日浦市郎八段や先ほどのコメントの方はマスクは効果が無いと言っているわけですが、現状、マスクに効果があるかどうかの意見は平行線だと思います。
いくら科学的に証明しようとも、それを信じない、そんなのは嘘だと言われてしまえばそれまでです。
じゃあ、もう色んな意見があるのが分かったので、「一律同じ条件でやりましょう」というのが将棋連盟の方針なわけです。
こうせざるを得ないと思います。
コメント欄を見る限り、日浦市郎八段の行為を非難している意見が多数を占めています。
やはりマスクは効果があって、コロナは恐ろしいと考える人が多いようです。
そうなると、そちらに合わせた対応を取るのが普通だと思います。
日浦市郎八段は動画の中で、「私は勉強してマスクを着けないようにしているのであって、わがままでやっているわけではない」というようなことを言っています。
しかし、ルールがあって不快に思う人が多い以上、それに従わない事は「わがまま」と呼ぶのではないかと思います。
また、新たな情報が入り次第追記・更新していきます。