2023年3月21日、東京・池袋のマンションに複数の男が押し入り、現金などが奪われる事件が発生しました。
事件時、このマンションに居た中国人男性社長と揉みあいになり、犯人のうち一人が男性に刃物で刺されました。
その後、犯人は現金や携帯などを奪って逃走、刺された犯人の一人は病院に運ばれましたが死亡が確認されました。
一体なにがあったのでしょうか?
事件の経緯について詳しく見ていきます。
犯人は誰?刺されて死亡した人間の素性は?
犯人は現在逃走しているので、素性は詳しく分かってはいません。
分かっているのは以下の情報だけです。
- 日本人
- 5人組
- 男
また、返り討ちにあい、死亡した男性は20代ぐらいだということが分かっています。
犯行の手口から見て、最近話題の「闇バイト」で集められた人間ではないかと思われます。
闇バイトで集められた人間はお互いの素性も知らないことがほとんどだと言われます。
刺された男を見捨てていった所からも、お互いの繋がりは希薄だったことが分かりますね。
刺されて死亡した男はすぐに素性が割れると思われます。
報道され次第、記事を更新したいと思います。
事件現場を特定!「東京都豊島区池袋のマンション」
事件現場は東京豊島区JR池袋駅から約800mの距離にあるマンションの一室とのことです。
ニュースの映像とGoogleマップから現場を特定しました。
池袋の東京平成大学キャンパスの隣にあるマンションです。

引用:Googleマップ

引用:Googleマップ
こちらのマンションの9階が犯行現場です。
Googleストリートビューで見ると、大通りに面した人通りの多い場所であることが分かります。
こんな場所で白昼堂々、犯行が決行されたということが恐ろしいですね。
池袋マンション集団強盗事件の概要
事件の経緯を詳しく見ていきます。
2023年3月21日午前9時半頃、東京豊島区池袋のマンションに、刃物を持った集団が押し入りました。
犯人グループは5人組で、ガス業者を装って部屋に侵入すると、この部屋の所有者の中国人男性社長(40代)と女性従業員(30代)をナイフで脅しました。
この男性社長は犯人と揉みあいになる中で、隙をみて犯人グループの一人を刃物で刺す反撃を加えます。
刺された男は倒れるものの、男性社長は他の犯人に取り押さえられ手足を結束バンドで縛られました。
その後、犯人グループは現金100万円や預金通帳4冊、携帯電話数台を奪って逃走。
刺された男はそのまま現場に残されました。
目撃者の情報では、男性社長と女性従業員はマンションの9階ベランダで「警察を呼んでくれ」と叫んでおり、タオルを振りながらラッパを吹いていたとのこと。
なんとか救出してもらおうという緊迫した様子が伝わりますね。
その後、警察と救急車が到着し、刺された男が病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。
残りの4人の犯人は現在も逃走しています。
結束バンドで縛るという犯行の手口、犯人グループの仲間意識の希薄などからみると、ルフィ事件で話題になった「闇バイト」で集められた人間達の犯行で間違いないでしょう。
ルフィと呼ばれる指示役達が数人逮捕されましたが、こうやって事件が無くならない所をみると、結局ルフィ達の裏にまだ黒幕がいることが分かりますね。
「闇バイト」の実態は?大手求人サイトにも。ヤクザも手を出さない?
「闇バイト」の実態はどうなっているのでしょうか?
闇バイトとは、オレオレ詐欺などの特殊詐欺で、現金の受け取り役の「受け子」や、今回のような強盗事件の実行役などの犯罪行為を行って高収入を得ることを言います。
今まではSNSを中心に募集をかけていた闇バイトですが、最近は大手求人サイトでも募集されているとのことです。
大手サイトとは「Indeed」や「エンゲージ」、「ジモティー」などです。
どれもCMなどで耳にするような超大手のサイトですね。
そういった求人サイトでは、受け子は「受取り配送スタッフ」や「ハンドキャリー」、強盗は「叩き」といった名前で募集されており、一見すると犯罪と分からないようになっています。
警察や厚生労働省もこの件を問題視しており、昨年末から求人に応じた男女38人を逮捕しています。
ただ、今回の件を見ても、まだまだ撲滅には程遠い状況です。
お金欲しさに軽い気持ちで闇バイトを始めた学生が抜け出せなくなるパターンも多いようです。
自分や家族の情報を全て押さえられ、闇バイトをやめようとすると「危害を加える」と脅されることもあり、抜け出すためには警察に捕まるしかないと言われているほどです。
実際、闇バイトの潜入取材をした記者には以下の様なメッセージが送られています。
やり取りしていた「闇バイトを斡旋している人物」に記者であることを明かしたら、上の様な文が返ってきたとのこと。
闇バイトの関係者には、さらって殺すような人間が普通にいるということが分かりますね。
とにかく、怪しい求人には手を出さないことが一番です。
簡単な作業で高収入なんて甘い仕事はどこにもないということですね。
さらに、一見裏で闇バイトを牛耳っていそうなヤクザの間でも「闇バイト」に関わるなという通達が出ているそうです。
報道によると、関東の暴力団を束ねる有力団体が以下の様な「通達書」を出したとのこと。
〈最近報道されている強盗 特殊詐欺事件等の事案が有りますがこの様な事件に加担した者が居た場合又は接触を持ったりした者が居た場合は当人は元より一家一門まで厳しく処罰する(原文ママ)〉
関わった本人だけじゃなく、一家一門まで厳しく処罰すると書いており、本気度が伺えますね。
ヤクザとしては、ただでさえ取り締まりが厳しい昨今、世間の関心度が高く警察も本腰を入れている「闇バイト」関連事件に加担して、目をつけられたくないというのが本音でしょう。
ヤクザですら距離を置いている「闇バイト」。
黒幕が摘発される日は果たして来るのでしょうか?
池袋集団強盗事件に対する世間の声は?
今回の事件に対して、世間では一体どういった声があるのでしょうか?
一部ピックアップしてみました。
電気やガスの点検に来たと言われたら、開けるしかないという意見です。
実際、今回の事件もセキュリティがしっかりしているマンションだったとのこと。
まさか朝の9時から堂々と強盗しにくるとは思ってもいなかったことでしょう。
だんだん手口が巧妙になってきているので、過剰なぐらい警戒した方がいいかもしれないですね。
犯人が亡くなったことで、過剰防衛になってしまうのか心配だという意見です。
今回の事件、正当防衛なのか過剰防衛なのかの判断にも注目が集まっています。
個人的な心情としては正当防衛にしてもらいたいです。
実際、強盗殺人事件も起こっています。
今回は幸い殺されることはありませんでしたが、一歩間違えれば殺されてもおかしくありませんでした。
自分の身を守るために反撃したのは当然の行為だと思います。
むしろ今回の件で「強盗に入っても反撃されて殺されるかもしれない。わりに合わない」という風潮が広がり、こういう事件が少し減るのではないでしょうか?
なんにしても、被害者の中国人男性社長が罪に問われないことを願います。
また、新たな情報が入り次第追記・更新していきます。