2020年9月に起きた、飛行機内マスク着用拒否事件で起訴されていた、奥野淳也被告の判決が言い渡されました。
元大学職員の奥野淳也被告は、釧路空港から関西国際空港に向かうピーチ・アビエーション機でマスクの着用を求められたが拒否し、客室乗務員に暴行を加えたとされています。
裁判の詳細と奥野淳也被告の反応を見ていきます。
目次
奥野淳也被告と検察側、両者の主張は?

引用:ABEMATV
裁判では、それぞれどのような主張をしていたのでしょうか?
検察側は懲役4年を求刑した上で、「マスクを着けないという我欲で日本全国で悪さをしている」、「甘い判決では、模倣犯が生まれかねない」、「年齢的にも更生が見込めないため、刑務所で矯正教育を受けるべき」。
かみ砕いて説明すると以上のようなことを言っています。
それに対して、奥野淳也被告側は、「マスクの着用は民間信仰」、「マスクを着用していないと人権がない」、「私は無実だ」。
以上の様に主張しています。
さらに、「2020年にピーチ機内でマスクを着けなかったことを大変誇りに思います」とまで言っています。
両者の意見は真っ向から対立した形になっています。
奥野淳也被告、裁判の様子
初公判が行われたのは2022年の5月17日。
奥野淳也被告に賛同したマスク反対派が裁判所に大挙することを警戒し、裁判所は厳戒態勢を敷いていました。
傍聴人の口元を1人1人確認し、マスク着用の呼びかけもずっとしていたとのこと。
法廷内では証言台を囲うようにアクリル板が設置されていたそうです。
そして、裁判所ない全ての人がマスクを着ける中、唯一奥野淳也被告だけがマスクをしていませんでした。
同年7月に行われた本人尋問でも、マスクは未着用。
改めて無罪を主張しました。
マスクを着用しない理由として挙げていた、喘息であることを裏付ける診断書が提出されていないこと、また保釈の際にマスクを着用する誓約書が出されていることなど、検察側から突っ込まれると、「お答えしません」と黙秘しました。
10月26日に行われた論告では、「ルビンの壺」と呼ばれるだまし絵を取り出し、持論を展開しました。
背景に黒地を用いた白地の図形で、向き合った2人の顔にも大型の壷(盃)にも見えるという特徴を持つ。
ルビンの壺とは、壺にも、向き合った顔にも見えるという有名なだまし絵ですね。
これを用いて以下の様な主張をしています。
「つぼだと聞かされて見ればつぼに見え、向き合った2人の顔だと言われればそう見える。色眼鏡で人々が物を見てマスクを強制することがさまざまな軋轢(あつれき)を生んできました」
わざわざ絵を持ち込んでまで主張するようなことだったのでしょうか?
東京大学を卒業している奥野淳也被告ですが、例え話はあまり上手ではないですね。
そして、12月14日大阪地裁は「自らの考えを押し通そうと行ったもので、自らの姿勢を省みることに乏しい」とし、検察側の意見を支持。
一方で「暴行の程度は大きいとはいえない」と判断、懲役2年・執行猶予4年を言い渡しました。
検察側の懲役4年にまではいきませんでしたが、おおよそ主張が認められた結果になりました。
判決が言い渡されたあと、奥野淳也被告は「まるで中世の魔女狩り裁判だ。天と地がひっくり返るような判決だ」と大声を上げたとのことです。
最後まで自分の罪を認められなかったようです。
奥野淳也被告のツイッターでの主張
奥野淳也被告はツイッターを使って、頻繁に自分の考えを発信しています。
今回の裁判を受けて、ツイッターを更新しているので、そちらを見ていきます。
まるで「中世の魔女狩り裁判」のような間違った第一審判決でした。
何の論理もない、ただコロナ禍の大衆感情と感覚のままに後付けで事実をこじつけた作文でした。
コロナ騒動でこの国の社会はおかしくなり、裁判所すらも例外でないと感じました。
裁判所で叫んだ「魔女狩り裁判」がまた出てきましたね。
かなりお気に入りのようです。
あくまでもおかしいのは裁判所や社会で、自分は悪くないと主張しています。
近年話題になっている「無敵の人」なんかもそうですが、こういう自分の殻に閉じこもっている人を反省させるには一体どうすればいいのでしょうか?
自分が良ければ他人は関係ないという我欲の塊のような人間に、安全が脅かされるのは本当に理不尽ですね。
このツイートに対して、大きな反響があり、多くの人がリプライしています。
その中に、面白いリプライを見かけました。
かつて奥野淳也被告は「裁判になって、運行を阻害したと認められたら謝罪します」とツイッターで言っていたようです。
それを引用し、しっかり言葉に責任を持ってくださいとツイートしています。
本当にその通りですね。
奥野淳也被告の謝罪が聞ける日がくるのでしょうか?
奥野淳也被告の判決に対する世間の声は?
奥野淳也被告の判決のニュースに対して、多くのコメントが投稿されています。
事件への関心が伺えますね。
では、どういった声があるのでしょうか?
一部ピックアップしてみました。

引用:Yahooニュース
この人はそもそも権利をはき違えている。
権利を主張するには義務を果たす必要がある。
公共の場以外でマスクをしないというのは自由だが航空会社や店が決めたルールには従うべき。
いやなら利用しなければいいこと。
引用:Yahooニュース
奥野淳也被告は権利をはき違えているという意見です。
こちらの意見はかなり多くの人が同様の主張をしていました。
奥野淳也被告がマスクをしたくないと主張するのと同じように、マスクしないと搭乗拒否、入店拒否という企業が沢山あります。
自分の主張を通したいなら、他の人の主張も尊重しないと道理に合いません。
自分の主張だけ認めてほしいというのは、ただの我が儘です。
東京大学を卒業していて頭は悪くないのだから、その辺りの理屈をちゃんと理解してもらいたいものです。

引用:Yahooニュース
本件は被告が暴れているのでマスク着用・非着用は一切関係なく有罪。
引用:Yahooニュース
今回の件は、マスクを着用するかどうかは関係なく、暴力をふるっている時点で有罪だという意見です。
これもその通りですね。
自分の通したい意見があるとしても、暴力で訴えた時点で誰も聞く耳を持ちません。
現在、コロナ規制やマスクに関して、緩和していくような流れが社会全体に見られます。
今であれば多少話は聞いてもらえたかもしれません。
しかし、あの当時はまだまだコロナ禍の真っただ中でした。
時世を読めない所にも問題があったように思います。
これからの奥野淳也被告の動向も要チェックですね。
奥野淳也被告のプロフィール

引用:Yahooニュース
最後に、奥野淳也被告のプロフィールをまとめてみました。
- 名前:奥野淳也(おくの じゅんや)
- 年齢:36歳
- 住所:茨城県取手市
- 職業:元明治学院大学非常勤職員
- 出身高校:洛星高校
- 出身大学:東京大学法学部
プロフィールを見ると、超エリートですね。
こんな経歴を持っているのに、くだらないことで逮捕されてしまうとは、なんとももったいないです。
その優秀な頭脳をぜひ日本の社会のために役立ててもらいたかったです。
また、新たな情報が入り次第追記・更新していきます。