2023年2月3日、宗教団体「幸福の科学」の総帥である大川隆法氏が亡くなりました。
自信を神(エル・カンターレ)と称し、幸福の科学の本尊としているため、大川隆法氏の死は幸福の科学に混乱を生じさせることになるでしょう。
大川隆法氏には妻・大川紫央さんや、幸福の科学を脱退し、大川隆法氏と対立している長男・大川宏洋氏を筆頭に、5人の子供がいます。
後継者が誰になるのか、莫大な遺産はどう分配されるのかにも注目が集まっています。
大川隆法氏の死に関してや、家族構成など詳しく見ていきます。
大川隆法氏、死去。錯綜する情報。
2023年2月28日、大川隆法氏は東京都港区の自宅で倒れ、病院に心配停止の状態で搬送されました。
3月1日にはメディア関係者に「大川氏が搬送された」や「亡くなったようだ」などの情報が流れたようです。
その時点では大川氏の死亡は確認されていないので、メディア関係者の間でもかなり情報が混乱していたことが分かりますね。
現在、幸福の科学から離れてYouTuberとして活動している、長男の大川宏洋氏も3月1日の15時頃に「緊急事態発生 とんでもないことになった」とツイートしています。
教団側からは宏洋氏に連絡なしで、宏洋氏から連絡とっても詳しい話はできないという返答があったとのこと。
実の息子が父の状況を明かしてもらえないとは、相当な確執があったことが分かりますね。
翌3月2日の午前に大川隆法氏の死亡が確認され、正式に発表されることとなりました。
死因は現在分かっていません。
教団側は「大川総裁の現在の状況についてはコメントを差し控える」としています。
神を自称していた大川隆法氏が死んだとあって、教団側も今後どうするか悩んでいる所でしょう。
教団幹部としては信者の脱退は阻止したい所。
大川隆法氏の死について信者たちにどのような説明をするのか気になる所ですね。
長男・大川宏洋氏とは?大川隆法氏の死について何を思うのか?

引用:YouTube
大川隆法氏の長男である大川宏洋氏は、前述した通り幸福の科学を脱退し、現在YouTuberとして活動しています。
幸福の科学に対して否定的な立場を取っており、教団側と法廷闘争も繰り広げています。
今回の件でも積極的にメディアの取材に答えています。
一体どんな人物なのでしょう?
現在公表されているプロフィールは以下の通りです。
- 名前:大川宏洋(おおかわ ひろし)
- 年齢:34歳
- 出身:東京都練馬区/秋田県由利本荘市(生まれ)
- 出身大学:青山学院大学法学部
- 職業:俳優、映画監督、YouTuber
大川宏洋氏は、大川隆法氏と前妻・大川きょうこさんの子供です。
宏洋氏は青山学院大学を卒業後すぐに結婚し、長男を授かりますが、2015年に離婚しています。
大学卒業後、幸福の科学に入ると、すぐに理事長に抜擢されます。
しかし、本人の力不足を理由に2カ月で解任されています。
その後、紆余曲折ありながら、2016年には幸福の科学の芸能部門である「ニュースター・プロダクション」の社長に就任。
しかし翌年の2017年には社長を解任されています。
教団側の発表では、宏洋氏のセクハラ・パワハラなどがあったとのこと。
宏洋氏は、世間を騒がせた、元女優で幸福の科学の信者・清水富美加(千眼美子)さんに言い寄ったり、他の所属タレントの女性と交際したり、公私混同が目立ったとのこと。
これはあくまでも教団側の主張なので、本当かは分かりません。
宏洋氏は上記を否定しています。
2018年に「宏洋(ひろし)」の名義に変更した、大川宏洋氏。
幸福の科学を辞め、大川の名を捨てるという意思表示だったのでしょう。
その後、YouTubeチャンネルを立ち上げ、幸福の科学や大川隆法氏の批判する動画などをアップし、話題になりました。
立ち上げたチャンネルは2回アカウントが停止しており、現在3代目のアカウントとなっています。
上の動画内では、「幸福の科学は良い宗教か悪い宗教か」といういう質問をされ、なんの躊躇もなく「悪い宗教」と断言しています。
そういった動画に対し怒った教団側は「休職中」としていた宏洋氏を懲戒免職処分にし、さらに「名誉を毀損された」として東京地裁に提訴しました。
その後の判決では、宏洋氏がYouTube上で発言した内容に虚偽があるとして、宏洋氏側の敗訴となりました。
上記の流れを見ると、宏洋氏にも少し問題があるように思えますね。
そして今回の件で、再び宏洋氏の発言に注目が集まっています。
揉めているとはいえ、実の父が亡くなったことに対して寂しい気持ちは無いのかと問われた宏洋氏。
「まったくないです。父親とも思っていないので。」
隆法氏と宏洋氏の溝は相当深いものだったようです。
莫大な遺産の行方は?「骨肉の争いが始まる」
幸福の科学は数百億円の資産を有していると言われています。
大川隆法氏個人の資産がどれくらいなのかは不明とされていますが、かなりの額になると思います。
通常の遺産相続であれば、妻に50%、子供達に50%になります。
大川家の場合、子供が5人なので、それぞれ10%ずつ相続するのが通常の形です。
相続人について一人ずつ見ていきます。
まずは妻の紫央さん。
大川紫央さんは早稲田大学卒業後、日本銀行を経て、2009年に幸福の科学に入ります。
秘書を経て、2012年に隆法氏と結婚。
現在は総裁補佐の地位にいます。
次に長男・宏洋氏。
前述した通り、隆法氏の長男ですが、教団とは決別しています。
法律上は10%の相続権がありますが、隆法氏が遺書を書いていた場合、間違いなく相続から外されているでしょう。
宏洋氏が隆法氏が亡くなった後にアップした最新のYouTube動画では、隆法氏は自分がなくなることを想定していなかったとし、遺書は書いてないのではないかと言っています。
自身の子供のためにも権利は主張していくとしています。
次に長女の咲也加さん。
咲也加さんは2月末頃までは、幸福の科学総裁室長という役職で、大川隆法氏の後継予定者に指名されていました。
しかし、突如として幸福の科学公式HPから削除され、前世も「天照大御神」という設定が、「妖怪おたふく」という馬鹿にされたような設定に変更されたとのこと。
これは大川紫央さんが動いた結果だと言われています。
大川隆法氏の死期を悟り、咲也加さんが後継に指名される前に、幸福の科学の中枢から追い出したのでしょう。
つまり咲也加さんが権力闘争に負けたということになります。
宏洋氏のYouTubeによれば、咲也加さんに近しい人も全員中枢から外されているとのこと。
幸福の科学の内部では、隆法氏が亡くなる前からすでに大きな動きがあったようですね。
そして、次男・真輝氏、三男・裕太氏、次女・愛理紗さん。
3人とも幸福の科学でそれなりの地位にいましたが、すでに中枢から外されているとのことです。
宏洋氏はYouTube上で「粛清された」と表現しています。
元々は、それぞれ前世が有名な神様という設定でしたが、実は妖怪だったと設定を変更されています。
それをやったのは、長女の咲也加さんだったとのこと。
自分が兄弟を粛正する立場だったのに、自分も粛正されるとは皮肉なことですね。
現在、宏洋氏さんも三人がどのように生活しているか詳しくは知らないとのこと。
三男、次女に関しては連絡先も知らないと言っています。
今回、咲也加さんが粛正されたことにより、大川隆法氏の兄弟は全て幸福の科学の中枢から外れ、妻・紫央さんの一人勝ちのようです。
もしかしたら、「大川隆法氏の遺産は教団の物であり、隆法氏個人の持つ遺産は微々たるもの。」などと言って、子供達に遺産を渡さないなんてことを考えているかもしれませんね。
シンプルに遺書を偽造してくるかもしれません。
宏洋氏はこれから隆法氏の遺産を巡る骨肉の争いが始まる可能性があるとし、自分が殺されるかもしれないとも言っています。
兄弟や義理の母との仲は悪いようですし、金額も相当額です。
まったく無い話ではなさそうです。
宏洋氏は今後の動向をYouTubeで公開していくと明言していますので、注目が集まりそうです。
大川隆法氏の死去について、世間の声は?
大川隆法氏が死去したことについて、世間ではどのような声があるのでしょうか?
一部ピックアップしてみました。
いくら仲違いしていたとはいえ、実の息子ですら情報を知らされないのはやはり辛いところもある。巨額の資産も教団が管理する中、自分の資産なのかハッキリしない中での相続手続きや相続税を考えるだけで正直ゾッとする。
実の息子が父の死に関しての情報を知らされないことが恐ろしいという意見です。
本当にそうですね。
知らせない教団側もそうですし、父の死になんの感情もないと平然と言ってのける宏洋氏。
どちらも恐ろしいです。
そして、この方も言っているように資産を教団が管理している以上、これから泥沼になることは目に見えていますね。
会社とかでも【カリスマの絶対的権力】を持つワンマン社長が亡くなり、 二代目に交代した途端に傾くのはよくあること。
山○組みたく分裂すると思う。 束ねている【タガ】がはずれたら、それぞれで活動していくんじゃないかな?
隆法氏が亡くなったことで、束ねているタガがなくなり分裂していくのではないかという意見です。
これは大いにありそうですね。
少なからず妻の紫央派閥と、娘の咲也加派閥ができるでしょう。
現状、紫央さんの勢力が強いようですが、大川隆法氏の血を継いでいるのは咲也加さんの方です。
信者の感覚からしたら、咲也加さんの方を支持しそうな気がします。
いずれにしても、泥沼の争いが起こることは必至です。
今後の動向に要注目ですね。
また新たな情報が入り次第追記・更新していきます。