2022年1月、同居していた元交際相手の佐藤優作さんを殺害したとして、桜庭里奈被告が逮捕されました。
東京地裁は2022年12月19日、桜庭里奈被告に懲役9年の実刑判決を言い渡しました。
ようやく判決が下された今回の事件。
今回新たに、動機として「性的動画を拡散されたくなかったから」という証言が出てきています。
事件の概要を軽く見ながら、判決の内容を見ていきたいと思います。
目次
桜庭里菜被告、顔画像や素性。Twitterは削除か!?
ニュースで報じられている桜庭里菜被告のプロフィールは以下の通りです。
- 名前:桜庭里菜(さくらば りな)
- 年齢:20歳
- 住所:東京都江戸川区
- 出身:青森県青森市
桜庭里菜被告のツイッターはすでに特定されています。
「@7027_rina」というアカウントで投稿していたということで、上記の顔画像も桜庭里菜被告のツイッターから引用したもののようです。
ただ現在はどうやらアカウントが削除されているらしく、見ることができません。
かつて桜庭里菜被告とやりとりしていたであろう、ツイートがいくつか見つかるばかりです。
ちなみに、被害者である佐藤優作さんのインスタグラムは未だに残っています。
まだ生きている桜庭里菜被告のツイッターは削除されていて、亡くなった佐藤優作さんのインスタグラムはまだ残っているというのは、なにか悲しいものを感じますね。
桜庭里菜被告、元交際相手殺害事件の概要

引用:SNS
判決の内容を見る前に、今回の事件の概要をおさらいしておきます。
桜庭里菜被告と佐藤優作さんは地元の青森県青森市で知り合い、交際を始めます。
2021年の4月に二人で上京し、江戸川区のアパートで同棲していました。
同棲から約9カ月後の2022年1月9日午後3時25分頃、桜庭里菜被告は、ベッドで横になりスマートフォンをいじっていた佐藤優作さんの腹を包丁で刺しました。
佐藤優作さんはなんとか部屋の外に出て警察に通報しましたが、警察が駆け付けた時にはアパート横の駐車場でうずくまっており、約7時間後に死亡しました。
警察は部屋にいた桜庭里菜被告を現行犯で逮捕。
桜庭里菜被告は佐藤優作さんを刺したことを認めており、裁判が進められていました。
桜庭里菜被告に判決が下る!判決内容は?
2022年12月19日、東京地裁にて桜庭里菜被告に対しての判決が下りました。
これまでの裁判で、検察側は懲役13年を求刑していました。
それに対し弁護側は事件当時心身耗弱状態だったとして、懲役3年を主張していました。
東京地裁は、桜庭被告が犯行時に心神耗弱状態にあったとはいえず、責任能力に問題はなかったと判断し、「貴重な命を奪う取り返しのつかない犯罪で、その責任は重大」と指摘しました。
東京地裁は桜庭里菜被告が心神耗弱状態だったとは言えず、責任能力に問題はないとして、懲役9年の実刑判決を言い渡しました。
今回の裁判では新たに、「性的動画を拡散されたくなかったから」という動機が語られました。
次の項目で詳しく見ていきます。
動機は「性的動画を拡散されたくなかったから」?食い違う報道
桜庭里菜被告が起こした刺殺事件ですが、動機は一体なんだったのでしょうか?
今回、裁判で新たな証言として、「性的動画を拡散されたくなかったから」と桜庭里菜被告が語ったと報道されています。
撮影された性行為の動画を削除するよう男性に何度も求めたが応じてもらえず、今年1月9日、動画をSNSなどで拡散されたと思い込んで包丁で刺した。
判決は、「人ひとりの命を奪った責任は重大」とする一方、男性が性行為の動画を持ち続け、削除に応じなかったことについて「被害者の不誠実な対応が被告に苦痛や恐怖を与え、精神的に追い詰めてしまった側面もある」とも述べた。
朝日新聞によると、桜庭里菜容疑者は被害者の佐藤優作さんにより性行為を録画され、その動画を削除するように頼んだが、応じてもらえなかったため殺害したというのです。
これが本当だとしたら、桜庭里菜被告に対して情状酌量の余地もあるように思えます。
判決でも「被害者の不誠実な対応が被告に苦痛や恐怖を与え、精神的に追い詰めてしまった側面もある」と、この部分が考慮されたと思う文言が述べられています。
しかし、この証言は実際に裁判で語られたことなのは間違いないのでしょうが、このことを記事として取り上げているのが、12月20日現在、朝日新聞しかありません。
むしろ他のメディアでは、別の動機を報じています。
事件直後に書かれた「文春オンライン」の記事を読むと、まったく逆の背景が浮上してきます。
文春オンラインによると、2人の同棲は上手くいっていなかったというのです。
東京へ上京する際、佐藤優作さんは引っ越し費用を貯め、就職先を見つけ、二人で上京してきました。
しかし、上京してすぐに佐藤優作さんが働いている一方で、桜庭里菜被告はクラブで朝まで遊んだりしていたそうです。
そして、同棲から3カ月ほど経った時、桜庭里菜被告が佐藤優作さんに「好きな人ができた」と一方的に別れ話を切り出しました。
この「好きな人」というのは、東京で知り合ったアメリカ人だったとのこと。
桜庭里菜被告と佐藤優作さんは2020年夏に別れましたが、桜庭里菜被告はお金に余裕がなく、事件当時未成年で物件を契約するのが難しかったため、別れた後も同居は続けていたようです。
佐藤優作さんは自分の家にも関わらず、「男と電話するから部屋から出ていって」と良く部屋を追い出されていたとのこと。
これが事実なら、かなりひどい話です。
桜庭里菜被告は2月にアメリカ人男性と一緒に渡米する予定だったということで、その前に性的動画を削除したかったと証言したという報道もあります。
動画を拡散しようとしていたのなら確かに良くないことですが、佐藤優作さんが亡くなっている以上、桜庭里菜被告側からの証言しかでてきません。
上記の様な桜庭里菜被告の行動を見る限りでは、どこまで本当かは分かりません。
いずれにしても、人を殺す理由にはならないので、しっかり刑に服して罪を償ってもらいたですね。
桜庭里菜被告に対しての世間の声は?
桜庭里菜被告の判決が出たことで、世間ではどのような声があるのでしょうか?
一部ピックアップしてみました。
今回は朝日新聞が出した『「性的動画を拡散されたくない」と元交際相手を殺害 女に実刑判決』という記事についていたコメントを拾っています。
え、文春の記事だと、被告を被害者が養っているような関係だよね?
今となっては真相は被告一人の言いたい放題。「動画を拡散するぞ」と脅されていて逃げたくて刺したのであれば3~5年だったかもしれんが、9年って判決は多分結構被告側の落ち度も大きかったように思えるんだよな。
記事の証言が有力なら、もっと刑が軽くなっているはずなのに、懲役9年と判決が出たということは、桜庭里菜被告の落ち度が大きかったのではないかという意見です。
確かにその通りです。
裁判官も「動画が拡散される」という証言が信用度としては低いと判断したということでしょう。
こちらの記事だけを読むと、全然話が違ってるので、本当のところはどうだったのでしょうか?
もし、文春があってるなら、被害者の元彼氏が亡くなってもこの加害者女性に苦しめられ、そして被害者の家族だって本当に被害者遺族なのに、叩かれてしまうかもと思うと可哀想。
けど、この記事は正しいなら、被害者の人はひどいと思うし、本当にマスコミによってこうも違うと何を信じていいのかわからない。
「朝日新聞」と「文春」で大きく話が変わってくるので、マスコミが信用できないという意見です。
実際、文春の記事を見ずに朝日新聞の記事だけを見たら、被害者の方が酷いような印象を受けます。
「動画拡散」が嘘だった場合、被害者は殺された上に名誉を大きく傷つけられたことになります。
今回の事件、どの情報が正しいのかは判断しづらいですが、どちらにせよ各メディアには中立な記事を書いていただきたいです。
また、新たな情報が入り次第追記・更新していきます。