2023年2月4日午前7時45分頃、市原市の市道を走行中のスクールバスに、猟銃から放たれた弾が当たりました。
スクールバスには東海大市原望洋高校の学生が乗っていました。
猟銃を打ったのは千葉県佐倉市の自称会社員男性52歳です。
男性は誤って撃ったと言っていますが、現在、銃刀法違反の疑いで男性から詳しい事情を聞いています。
事件の経緯を詳しく見ていきましょう。
猟銃を撃った男性の顔画像や素性は?
現在、猟銃を撃った男性の詳細な情報は発表されていません。
公開されているプロフィールは以下の通りです。
- 名前:不明
- 年齢:52歳
- 住所:千葉県佐倉市
- 職業:会社員(自称)
取り調べの結果、誤射だったと認められれば、恐らく今後も名前は公表されることはないでしょう。
ただ、もし故意に撃っていた場合、殺人未遂になるので、今後名前などが公表されることになります。
事件の動向を見守りながら、新しい情報が出たら更新していきます。
猟銃誤射現場を特定!「千葉県市原市萩作の市道」
バスが猟銃に撃たれた場所は千葉県市原市萩作の市道だということです。
地図で確認してみましょう。
赤い線で囲っているのが、市原市萩作という地域です。
左の赤丸の所が、今回被害にあった学生の通う「東海大市原望洋高校」です。
萩作にある道路でスクールバスが通れそうなのは、黄色い丸で囲った道ぐらいしかありません。
こちらの道でニュース映像と一致する場所を探してみました。
ニュース映像↓↓
Googleストリートビューで探すと、一致する場所を特定できました。
車が複数台停まっているのと、奥のグレーの建物が同じです。
こちらで間違いないでしょう。
今回の猟銃を撃った男性は萩作の田畑で狩猟中だったということで、条件に当てはまります。
しかし、こちらの道かなり見通しのいい場所です。
本当に間違って撃ってしまったのでしょうか?
以下の項目で事件の詳しい状況を見ていきましょう。
スクールバス誤射事件の概要
2023年2月4日午前7時45分頃、通学のために走っていたスクールバスに、猟銃から放たれた弾が当たりました。
バスに乗っていたのは東海大市原望洋高校の1、2年生24人と、男性運転手です。
銃を撃ったのは、市原市萩作の田畑で狩猟をしていた、千葉県佐倉市に住む自称会社員の男性52歳です。
猟銃は空気銃で、撃たれた弾はバスの左前方の乗降口の窓ガラスを貫通しました。
後の調べで、弾が1発車内から見つかったとのことです。
幸いにも怪我人がいなかったため、生徒たちはバスを乗り換えて学校に向かったということです。
市原署で、銃刀法違反の容疑で男性から、狩猟免許の有無など、詳しい事情を聞いています。
男性は「キジに向かって撃った」と説明しているとのことです。
誤射?故意?キジ猟について調べてみた
ニュースのコメントを見ていて、気になるコメントを見つけました。
キジ猟での使用弾って散弾だよね?
それほど有効射程は長くないよね?
それでバスのドアガラス貫通したんだよね?
それって猟銃的に言うと至近距離発砲って事だよね?
キジ猟や猟銃に詳しい人なのでしょうか?
この方曰く、キジ猟は散弾を使うため有効射程は短く、ドアガラスを貫通させたのなら、かなり近くから撃ったのではないかということです。
これが本当なら、故意に狙ったことになります。
この人の言う事は本当なのか、キジ猟と猟銃について調べてみました。
キジ猟としてもっともポピュラーなのが、「踏み出し猟」と呼ばれるものだそうです。
踏み出し猟とは、散弾銃を持った状態でヤブの中を歩き回り、キジが驚いて飛び出したところを射撃する猟法です。
今回の事件を起こした人は田畑で猟を行っていたようなので、この「踏み出し猟」をやっていた可能性が高いです。
では、今回使われた猟銃は先ほどのコメントにあったように、散弾銃でだったのでしょうか?
近年「トレンド」ともいえるキジ猟が、エアライフルを使用した猟法だそうです。
近年、キジやカモなどの大型鳥を狙撃できる威力と射程距離を持った 、PCP(プレチャージ式)と呼ばれるタイプが登場してきたことにより、エアライフルでキジ猟が盛んになってきました。
エアライフルは、発射音が散弾銃に比べて遥かに小さいことから、田んぼや畑といった民家が近い猟場でも、気兼ねなく発砲できます。
かつては散弾銃で行われることの多かったキジ猟ですが、近年はエアライフルで行われることが多いようです。
こちらの記事では「田んぼや畑といった民家に近い場所でも発砲できる」と書かれています。
ニュース記事でも空気銃を使用と書いてあったので、恐らくこのエアライフルを使っていた可能性が高いですね。
エアライフルの有効射程距離を調べた所、約30m~約100mといったところのようです。
これは銃の種類(ポンプ式、プリチャージ式など)で、大きく変わるようですが、概ね上記の範囲が射程距離となるようです。
仮に一番遠い100mの距離だったとしても、大きなバスを視認できないということはありません。
ということは故意に狙ったということも十分考えられます。
故意じゃなかったとしたら、キジ猟の集中し過ぎて周りが見えなくなっていたのでしょうか?
キジ猟はかなりの集中力がいるようです。
バスの存在を認識できないほど、キジに集中していた可能性もありますね。
しかし、誤って撃ったのだとしても、到底許されることではありません。
今回、たまたま怪我人はいませんでしたが、一歩間違えれば生徒に当たっていた可能性も十分あります。
さらに言えば、運転手に当たっていればもっと多くの命が失われていた可能性だってあります。
「間違って撃ってしまいました。ごめんなさい。」では済まされません。
エアライフルの事を書いている記事には、エアライフルのデメリットとして、以下の様な文がありました。
3つ目のデメリットが、危機感が無くなりやすいことです。
これは「発射音が静か」であることの弊害でもあるのですが、あまりに静かすぎて「銃を撃っている実感が持てない」というデメリットが生じます。
「慣れてきたときに1番事故が起きやすい」とよく言いますが、その状況になりやすいのが空気銃です。もちろんこれは意識の問題なので人それぞれだとは思いますが、注意しておく必要があるでしょう。
エアライフルは発砲音が静かすぎて、銃を持っている実感が持てないのだということです。
今回の事件、故意じゃないのだとしたら、まさにこれではないでしょうか?
狩猟を行う人は「自分は危険な物を使っているんだ」という自覚を持ってやっていただきたいです。
いづれにしても、今回事件を起こした男性に対しては厳しい処罰が下ることを願います。
スクールバス誤射事件に対する世間の声は?
今回のスクールバス誤射事件に対する世間の声はどういったものがあるのでしょうか?
一部ピックアップしてみました。
スクールバスに誤射はあり得ないでしょう。
間違えようが無い。もっと背景を調べないと
スクールバスに誤射はあり得ないという意見です。
事件現場を見る限り、かなり見通しのいい場所ですし、スクールバスなんて大きな物を誤射するのはあり得ないというのは、普通の感覚だと思います。
もし故意に狙ったのだとすれば、なにが原因なのか徹底的に調べてもらいたいです。
私も危うく撃たれそうになりました。
この出来事にはいくつもの違反事項があり、撃たれる側は防ぎようもありません。
警察は事故が起きる前に、厳しい免許交付と銃の使用基準の厳格化に取り組まないと、必ず事故が起きますよ。
自分も危険な目にあったというコメントです。
この方以外にも、いくつか危ない目にあった方の意見が見られました。
これだけ、多くの事件が起きているのであれば、もう少し行政が動く必要がありますね。
いくらルールがあっても使っている人間にモラルがなければ事故は防げません。
いまでも十分厳しい規定があるとは思いますが、こういう事件が続くようであれば、より一層厳しくする必要があるかもしれませんね。
猟友会の者です、私は3年前に猟銃所持許可と第1種狩猟免許を取りました。
試験に合格し、所持許可が降りるまで厳しい審査や近所への聞き取り調査などがあり、取得には半年以上かかりました。
このような事件があると、もの凄く肩身が狭くなります、どうか安全狩猟を心がけてもらいたいです。
一方でこういう意見もありました。
こちらの方は猟友会の方で、こういう事件があると肩身が狭くなるということです。
日本は土地柄的に山林が近くにある地域が多いです。
そのせいで、熊などに襲われる事件も頻発しています。
なので、猟友会の方がいることは非常に心強いものがありますが、今回の様な事件があると、ルールを守って狩猟している人にも悪いイメージが付きかねません。
猟友会の方たちのためにも今回の事件をしっかり調査し、事件を起こした男性に厳しい処罰を与えることで、モラルの無い狩猟者への牽制になることを願います。
また新たな情報が入り次第追記・更新していきます。